日本催眠医学心理学会

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新理事長就任のご挨拶

理事長 飯森 洋史 
(飯森クリニック 国際心理社会実存医学研究所)

 今回、新理事長に選出されました。笠井理事長の任期途中での職務放棄の後、繋ぎの労を執っていただいた井上前理事長がご指摘されたように、「生まれ変わりのための本格的な始動は、来年度役員の改選以降に」ということで、今回役員の顔ぶれも一新されました。会員の皆様からも、この学会は一体どうなってしまったのだとの声も聞かれます。今私は,日本を代表する伝統ある本学会の再生と発展のために骨身を惜しまずに改革を推し進めたいと決意しております。ただ、いざ改革を推進しようとしますとさまざまな困難が見えてきます。会員の皆様のご理解とご助力を、何卒宜しくお願い申し上げます。  改革の第一は、「事務局委託先の変更」、第二は、「資格制度の改革」、第三は、「研修制度の見直しと充実」、第四は、「事例検討会と研究支援の活性化」、第五は、「学会誌発行の正常化と内容の充実」、第六は、「会員名簿の再発行と財政の健全化」、第七は,「学術大会の充実と参加者の増大」です。どのテーマをみても多くの困難が予想され,改革のためには並々ならぬ努力が必要だと考えられますが、一つ一つ出来るところから順に、「なるほど,変わってきているな」と会員の皆様に感じていただけるように頑張りたいと考えています。

 以下に、改革の具体的な内容について列記します。

  1. ① これまでは、事務局委託先と学会執行部との連携がうまく行かず、機動性に欠けていました。可能な限り早期(予定は2017年春)に事務局委託先を変更し、健全な学会運営がなされるように整備いたします。
  2. ② 有資格者の多くが学術大会や研修会に参加していないばかりか、実際に催眠を臨床や研究に用いておらず、資格とは名ばかりになっていました。さらに、催眠技能士から認定催眠士に名称が変わってから、認定証すら発行されていません。有資格者の現在の動向を調査した上で、今後の学会活動へのコミットの意思確認を早急に行わなくてはならないと思います。さらに、学会員と学会の双方に利益のある資格制度への改革を目指します。
  3. ③ 実働できる指導催眠士の数が少なく、研修会講師が固定化しており、マンネリ化の傾向にありました。また、催眠技能の習熟度の評価を行い、クラス分けを厳密にすることで、実習効果が上がるようにしたいと思います。臨床や研究との関連づけが弱く、いわゆる研修会催眠になっている現状を克服するために、実践的な内容としていきたいと思います。毎回行き当たりばったりではなく、数回シリーズで゙学習できるような計画を立てる、海外から外国人講師を積極的に招聘するなども含めて、年次大会以外にも研修会を開催したいと考えています。
  4. ④ 近年、事例検討会がほとんど開催されていません。催眠を用いた臨床実践を活性化させるためには欠かすことのできない貴重な研修機会です。是非とも復活させたいと思っています。また、催眠の研究会があってもよいと考えています。多施設同時研究等も催眠の発展には必要です。研究・研究会助成の制度も利用しやすいように改革していきます。
  5. ⑤ 学会誌の発行の遅れは目に余ります。どんどん内容が風化していって,はっきり言って白けます。投稿論文も非常に少なく、それを補うために学術大会におけるシンポジウムや講演を論文化しようとしても、一部の怠慢な会員の所為で実現に至りません。このように、従来は学会の活性化を阻害する要因が多過ぎました。これらを克服して、3年の任期の間に正常化します。
  6. ⑥ 名簿が作られなくなり、会員相互の連絡が取り難くなっています。また、会費の納入率を高め、学会の財政の健全化を図ったり、会員相互の情報交換が可能なメーリングリストを作ったりすることによって、学会を活性化します。
  7. ⑦ 学術大会は学会の華です。魅力的なテーマが会員の参加意欲を高めます。参加者数の減少を主催者側は真摯に受け止めなくてはならないと思います。また、発表数が少ないことや、発表しようとしても十分な発表時間が確保されていないことも、参加をためらう要因になっていると思います。発表数は学会誌への投稿数と比例します。会員の皆様の積極的な学会参加と研究発表を促進します。

 以上、課題は山積みではありますが,歴代理事長である池見酉次郎、成瀬悟策、大野清志、斎藤稔正、鶴 光代、宮田敬一(敬称略)等の各先生と比較して学会への貢献度では引けを取らないように誠心誠意,改革を推し進める所存です。なお、医師として理事長を拝命したのは、池見酉次郎先生以来と思われますが、日本催眠「医学」心理学会という名称に免じて、しばらくの間、心療内科医である私に改革のための機会を与えていただきたいと思います。疲弊した学会の改革は、私が標榜する全人的医療と似ています。JSHに対して様々な角度から適切にアプローチして、健康な学会に回復させたいと切に願っております。会員の皆様の温かいご支援を賜りたいと思います。

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