日本催眠医学心理学会

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新理事長就任のご挨拶

理事長 飯森 洋史 
(飯森クリニック 国際心理社会実存医学研究所)

今回(2020年度)、理事長に再選されました。前回新理事長に選出された際に、① 事務局委託先の変更、② 資格制度の改革、③ 研修制度の見直しと充実、④ 事例検討会と研究支援の活性化、⑤ 学会誌発行の正常化と内容の充実、⑥ 会員名簿の再発行と財政の健全化、⑦ 学術大会の充実と参加者の増大 を努力目標に挙げました。この3年間で、(Ⅰ)実現できたこと (Ⅱ)実現できなかったこと (Ⅲ)新たに生じた課題について振り返りました。次にまとめて記したいと思います。

<Ⅰ 実現できたこと>
第一に挙げられるのは、① 新しい事務局委託先として、(株) 国際文献社への移行がスムーズに行われたことです。学会執行部と事務局委託先との連携がうまくいくようになり、会員名簿の整理が行われた結果、会費の納入率が高まり、学会の財政の健全化への道のりができました。合わせて、学術大会ヘルプディスクの活用により、学術大会スタッフへの負担が軽減できるようになりました。 
第二に、③ 研修制度の見直しと充実として、実働できる指導催眠士の数が若干増えました。また、前期の目標として「毎回行き当たりばったりではなく、数回シリーズで゙学習できるような計画を立てる、海外から外国人講師を積極的に招聘するなども含めて、年次大会以外にも研修会を開催したい」を掲げましたが、2017年度と2018年度にアメリカよりWendy Lemke先生を、2019年度に大谷彰先生を招聘し、本学会としては初めて4日間連続した特別研修会を開催することができました。「催眠技能の習熟度の評価を行い、クラス分けを厳密にすることで、実習効果が上がるようにしたい」という目標も実現できましたし、認定催眠士に研修会のファシリテーターとして参加して頂くこともできました。また、副次効果として、特別研修会前に新入会の会員も増えました。第三として、前国際交流委員長のご尽力により、数名の会員が国際学会に参加し、世界の動向を学会に報告することができ、刺激になったことが挙げられます。

<Ⅱ 実現できなかったたこと>
第一に、②資格制度の改革です。前期に指摘した、「有資格者の多くが学術大会や研修会に参加していないばかりか、実際に催眠を臨床や研究に用いておらず、資格とは名ばかりになっている」という指摘から、資格の更新制度の拡充、学会員と学会の双方に利益のある資格制度への改革を目指しましたが、実現しませんでした。
また、④事例検討会の復活も手付かずでした。更に、④催眠の研究会の開催、催眠の発展のための多施設同時研究、研究・研究会助成の制度の改革も手付かずでした。
⑤ 学会誌の発行の遅れについては、現在も投稿論文が非常に少なく、それを補う為の学術大会におけるシンポジウムや講演の論文化も、前編集委員長のご尽力にも関わらず未だ正常化に至ってはいません。名簿や会員相互の情報交換の為のメーリングリストも作成されていません。 
⑦ 学術大会における参加者数の減少、発表数の減少も 何とかしなければいけない重要な課題の一つですが、学術大会を魅力あるものにするアイデアが必要ですし、学会員の皆様の積極的なご参加も必要です。

<Ⅲ 新たに生じた課題>
第一は倫理問題です。日本催眠医学心理学会・倫理綱領第5条に「催眠は本学会の会員が本学会の会員たりうる条件にない非専門家に対して、催眠にかかわる計画・活動のコンサルタントとして協力したり、催眠技法の訓練をしたりすることも認められない」とありますが、この条項を始め催眠と倫理の問題に対する意識の高まりを受けて、前倫理委員長、委員のご尽力により、裁定委員会の規定が提案されました。第二は、会則改訂問題です。昭和 37 年に作られた会則は、適宜一部改正はなされたものの、現状にそぐわない内容が多々認められ、学会運営の正常化の為には根本的な改革が必要と考えられます。そこで、今期は、臨時委員会として会則改訂検討委員会を立ち上げ、条文の改訂を試みることに致しました。第三は、特別研修会の監査の問題です。運営が少人数の企画・教育委員会の構成員でなされた為に生じた、不十分な報告です。第四は、台風やCOVID-19 による思わぬ予定変更の問題です。特別研修会や学術大会の開催延期や中止の問題が生じています。以上、課題は山積みですが,一つ一つ地道に努力して、催眠を楽しんで学べる、催眠について語り合える魅力ある学会に回復させたいと願っております。会員の皆様の温かいご支援を賜りたいと切に願っています。

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